※このエントリーはAIX Tip of the Weekの「Why AIX Memory Typically Runs Near 100% Utilization」を翻訳したものです。

対象:AIX管理者
日付:1998年12月

AIXのメモリ使用率はしばしば100%近くに達します。そして、これが多くの懸念の源になっているようです。しかし、AIXの高いメモリ使用率は必ずしもメモリ不足を示しているわけではありません。仕様として、AIXではアクセスされたファイルをメモリ上に保持するようになっています。こうすることで、これらのファイルに再アクセスされる際、ディスクからではなくメモリから直接ファイルを読み出すことが出来るので、劇的なパフォーマンスの改善が得られます。AIXが本当にメモリが必要になった場合、最も使用頻度の低いファイルを優先して、メモリから破棄してくれます。この動作にはI/Oが発生しませんし、通常はパフォーマンス上の影響はほとんどありません。

メモリが足りない状態を示す最も明確な指標が、継続的なページング活動です。ページングは「vmstat」コマンドを使って監視することが出来ます。“page-in (PI)”と“page-out (PO)”の列が長時間に渡ってゼロでない値が続くとしたら、そのシステムはメモリ不足の可能性があります。ただし、一時的なページングはどんなシステムでも発生するものですので、長時間継続することがない限り、特に気にする必要はありません。

アプリケーションごとに必要なメモリ量は、AIXの「rmss」コマンドで裏付けることが出来ます。「rmss」コマンドは、利用可能メモリ量を動的に削減するテストツールです。ページングが発生するポイントがアプリケーションの必要最小限のメモリ量ということになります。

最後に、「svmon」コマンドを使うことで、どのプロセスがどの程度メモリを消費しているかリストアップすることが出来ます。svmonの出力の解釈にはある程度の経験が必要になります。詳しくはAIXのドキュメントをご参照下さい。

コメント:ファイルをメモリ上に残すことでどの程度パフォーマンスが改善するかテストしてみました。40MBのファイルを2回読み込んでみます。最初はディスクから、2回目はメモリから読まれます。最初の読み込みでは10秒必要でした。2回目は1.3秒で済みました。約7.4倍の効果が見られました。

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古寺 雅弘 日本アイビーエム 日本IBM=

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